接種1号、蔡総統が安全性アピール。
台湾が自主開発した新型コロナワクチンの接種が23日から始まり、
蔡英文総統が先んじて接種を受ける様子を公開した。
蔡英文総統が接種を受けたのは、台湾のワクチンメーカーメディゲンが開発した。
台湾の自主開発ワクチンの接種を受けたのは蔡総統が初めてで、
台湾のテレビ局は接種の様子を生中継で伝えた。
接種を受けた後、蔡総統は報道陣に対し「接種は簡単でした。何も感じません」などと話した。
ワクチンを蔡総統自ら接種することで安全性をアピールし、接種率を向上させたい狙いだ。
これまでワクチン調達に困難を抱えてきたが、蔡英文政権はこれで感染拡大の抑え込みを急ぐ構えだ。
このワクチンは1回目の接種から28日後に2回目の接種が必要となる。
台湾当局が先月、20歳以上の人を対象とした緊急使用を許可。
最終段階の臨床試験前までのデータをもとに緊急使用が許可されたため
野党の中国国民党などは「審査が不十分」などと批判。
台湾では今のところ感染力が強い「デルタ株」は広がっておらず、
海外から来た人などを除く域内での新規感染者数は今月に入ってから1桁に収まる日が多い。
このため台湾当局は24日以降、1か所に集まることができる人数の上限を、
屋内では現在の50人から80人に、屋外では現在の100人から300人に、それぞれ緩和することにした。
日本より厳しい措置をとっている。
そのうち、台湾から日本へ、お返しのワクチンのプレゼントがあるのだろう。