岸田総理は26日夜のBSフジ番組で、麻生太郎自民党副総裁が、
「温暖化のおかげで北海道のコメがうまくなった」と発言したことに関して、
「適切ではなかった。申し訳ないと思う」と陳謝した。
松野官房長官は麻生氏発言に論評は控えるとした。
自民党の麻生副総裁が「北海道のコメがうまいのは、農家ではなく地球温暖化のおかげだ」
と発言したことが波紋を広げている。
麻生副総裁は25日、北海道で衆院選の公認候補とともに街頭演説し、道産米について、
「昔、北海道のコメは『やっかいどう米』と言うほどだったが、今はやたらうまいコメを作るようになった。
農家のおかげか、違う。温度が上がったからだ。温暖化というと悪いことしか書いてないが、いいことがある。
おぼろづき、こちぴかり、金賞取った。いずれも北海道米だ」と発言。
農家の努力ではなく、気候のお陰だと断言。
北海道を中心に農産関係者の反発は強く、
道内の農家で構成する「北海道農民連盟」の大久保明義委員長は26日、
「全国でも北海道米が高い評価を得ているのは、全道を挙げてコメの品種改良を重ね、
官・民・農が一体となって協力し、地位を確立した結果。
生産者の努力と技術をないがしろにするような発言は断じて許されない」と抗議。
北海道は特有の厳しい気候に適した品種の開発・改良を数十年にわたって継続。
1988年に登場した「きらら397」をはじめ、「ななつぼし」「ゆめぴりか」といったブランド米を用に出し、
農家の方たちの努力によって、全国屈指のコメの主産地となった。
9月25日現在の北海道の2021年産米の作付面積は10万3300ヘクタール、
主食用米の予想収穫量は52万6000トンに上り、いずれも新潟県に次ぐ規模になっている。
麻生副総裁が述べたこちぴかりはゆめぴりかのことだろう。
名前もろくに知らないで、農家を蔑ろにする発言は断じて許されるものでは無い。
あまりにも酷すぎる発言だ。
岸田総理は、麻生副総裁本人に訂正・謝罪をさせるべきだ。
福岡8区の有権者も恥を知るべきだ。