「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、
2021年12月に発売した「ネット動画専用スマートTV」がネット上で大きな話題を呼んだ。
それはテレビと称しながら、テレビチューナーを搭載していない。
テレビの視聴機能を外した、つまり、ネット動画の視聴に特化した製品だ。
テレビの視聴機能がないのだから、「NHKの受信料の支払い義務が発生しないのではないか」
放送法64条は「NHKの放送を受信することができる受信設備(テレビ)を設置した者は、
NHKと受信契約をしなければならない」と規定。
NHK広報は「放送を受信する機能を有しない設備については、
放送法64条1項に規定する協会の放送を受信することのできる受信設備にあたらないため、
受信契約の必要はありません」と回答。
チューナーレステレビでは、受信料の支払い義務が発生しないことを認めている。
ドンキのチューナーレステレビ。
24インチ(2万1780円)と42インチ(3万2780円)の2サイズ。
総務省の調査などによると、近年は若年層を中心に「テレビ離れ」が進みつつある。
テレビがあるだけで受信料の支払い義務が生じるNHK受信料の支払いに否定的な人も増えつつある。
チューナーレステレビは、そうした層の新たな選択肢になり得る。