共通テスト不正の疑い。
今月15・16日に行われた大学入学共通テストの問題で、
試験中に動画で撮影されて画像で外部に送られ、不正が行われた疑い。
これまでに分かっている世界史以外の科目でも解答を依頼していたようだ。
警視庁は関係する人物の特定を進めるなど偽計業務妨害の疑いで捜査。
薬学部の男子学生は「『試しに解いてほしい』などと家庭教師とに依頼したたと聞いていますが、
そう言われると家庭教師の側としては解答せざるをえないと思います。
カンニングかどうかはこちらでは見破れないので、サイトの運営会社などで対策をとってほしいです」と訴えた。
工学部の男子学生は「家庭教師は収入がいいので、依頼に飛びついてしまう気持ちも分かります」と話した。
2011年2月には京都大学、早稲田大学、同志社大学、それに立教大学の入学試験の問題の一部が、
試験中にインターネットの質問サイトに投稿され、解答を依頼する書き込みに対して、返事が寄せられていた。
警察は翌月、このうち京都大学の入学試験について、問題の一部を投稿し、
入試に関わる大学の業務を妨害したとして、仙台市の当時19歳の男子予備校生を、
偽計業務妨害の疑いで逮捕。
予備校生はその後、家庭裁判所に送られたが、
裁判所は「深く反省している」などとして処分しないことを決めた。
また、2013年1月には長崎市にある大学の会場で行われた大学入試センター試験で、
受験生が試験中に「地理歴史」と「公民」の問題冊子を持ち出し、予備校の関係者に渡していた。
当時、受験生は「問題を持ち出すことが不正だとは思っていなかった」、
予備校の関係者は「問題の分析をしたかった」と話していたが、受験生はその後、受験資格を取り消された。
‘@少数とはいえ、繰り返される不正。管理体制が甘いのか。いたちごっこなのか。
もしかしたら、見付かっていない件があるのかも知れない。
今回も、通報されなければ、判明していなかったかも知れない。
今の試験制度が古すぎると扱き下ろす人がいるが。
だとすれば、どうすればいいのか。
「それを考えるのが役人」と答えるのか。
楽な商売だ。