プーチン大統領が警告 「ウクライナがNATOに加盟した場合、ロシアとNATO間で戦争が起きる」
ロシアのプーチン大統領は7日、モスクワでフランスのマクロン大統領と会談。
ロシアによる侵攻が懸念されるウクライナ情勢や、
北大西洋条約機構(NATO)の東方不拡大の確約を柱とするロシアの要求について協議した。
会談後の共同記者会見でプーチン氏は、マクロン氏から緊張緩和に向けた提案を受けたとし、
「詳細を話すのは時期尚早だが、今後の対話の基礎にすることは可能だ」と述べた。
その上で、NATOがロシアを「敵国」と位置付けていると指摘。
ウクライナがNATOに加盟した場合、ロシアとNATO間で戦争が起き、
NATO加盟の欧州諸国は「自動的にロシアとの軍事紛争に巻き込まれる」と警告。
「事態がそうなるのは望まない。打開策を見つけたい」と、問題解決を揺さぶった。
プーチン大統領はさらに、緊張緩和のためには、ウクライナ東部で続く親露派武装勢力と、
政府軍の紛争の停戦合意を、ウクライナ側が履行することが不可欠だとする認識を改めて示した。
「ロシアは核保有国だ。その戦争に勝者はいない」と述べ、核兵器使用の可能性も示唆。
NATOが防衛的組織だとの欧米側主張には根拠がないとし、ロシア提案を正当化した。