安倍議員は、総理在任中に取り組んだ北方領土問題を含むロシアとの平和条約交渉について、
北海道新聞の単独インタビューに答えた。
安倍議員とロシアのプーチン大統領はシンガポールでの首脳会談で、
1956年の同宣言を基礎に交渉を加速することで合意した。
安倍議員は「100点を狙って0点なら何の意味もない。
到達点に至れる可能性があるものを投げかける必要があった」と述べ、
北方四島の返還ではなく、2島返還を軸とした交渉に転換したことを事実上認めた。
シンガポール会談で、同宣言を交渉の基礎に位置づけた理由について、
自身の自民党総裁任期などを踏まえ、「時を失うデメリットの方が大きいと考えた」と説明。
プーチン大統領との信頼関係に加え、当時のトランプ米大統領も、
日ロ平和条約交渉の進展に理解を示していたとして「大きなチャンスだと考えた」と述べたが、
米国にとって、日本の領土がロシアに近くなることは歓迎だが、
安倍議員が交渉に全力を注いだが、進展どころか後退した結果にトランプ大統領は呆れ気味だった。
プーチン大統領とはシンガポール会談で「相当詰めて話をしていた」と強調。
一定の合意があったことを示唆したが、具体的な内容は明らかにしなかった。
一定とはいえ、2島返還に関しての合意があったとは考えにくい。
その後も交渉が進まなかった理由については、ロシア国内での反対論の高まりが大きく影響したと釈明。
19年1月にプーチン大統領と再会談した際には「相当姿勢が後退していた」と弁明。
‘@プーチン大統領の発した言葉「引き分け」が全てだ。
安倍議員がいくら言いつくろっても、プーチン大統領は最初から2島も返還する気はなかった。
日本とは経済交流だけが目的だったのだ。
安倍議員のプーチン大統領への交渉で、北方4島どころか2島の返還も完全にクサビを打たれた。
安倍議員は「50%を狙ってマイナス100%」にしたのだ。