ウクライナは「私たちの歴史と重なる」
21日に開かれた国連安全保障理事会の緊急会合で、ケニアのキマニ国連大使が行った演説。
「私たちは引かれた国境に我慢しつつ、アフリカ大陸の政治的、経済的、
法的な統合を追求することにしたのです。
危険な郷愁で歴史を戻そうとする国家をつくるのではなく、
もっと偉大な未来を目指すことを選んだのです。
アフリカ統一機構と国連憲章のルールに従うことにしました。
帝国の崩壊や衰退を受けて生まれた国には、
隣の国に暮らす同胞との統合を切望する人々がたくさんいます。
それは正常なことですし、理解できることです。同胞と一緒になりたいと思わない人はいないでしょうし、
共通の目的を持ちたいと思うでしょう。
しかし、ケニアはそのような憧れを力づくで追求することは拒否します。
私たちは、新たな支配や抑圧に二度と陥ることなく、帝国主義の残り火から回復しなければならない。
私たちは、いかなる理由による領土回復主義も拡張主義も拒否しました。
本日、もう一度それを『拒否』します」
プーチン大統領が、危険なノスタルジアで過去を振り返り、
力ずくで願望を追い求めることを「拒否する」と。
‘@ウクライナ情勢をめぐる安保理会合で、ケニアのキマニ国連大使が行った演説が高く評価されている。
過ぎ去った時代を懐かしみ、軍事力を振りかざしてウクライナを攻撃するロシアの行動を、
帝国主義によって分断されたアフリカの苦難の歴史をもとに「正当化できない」と明確に非難した。