ハンガリー政府は24日、ロシアの侵攻を受けたウクライナに対し、
1億8700万ユーロ(約270億円)の財政支援を実施すると発表。
ハンガリーは、欧州連合(EU)の支援策には参加しない方針を示している。
オルバン・ビクトル首相は、EU加盟各国による180億ユーロ(約2兆6000億円)に上る、
2023年分の共同融資への反対を表明。EUの団結を脅かしていると批判されている。
オルバン首相はウクライナ支援に関して、EUの融資という形ではなく、
2国間の枠組みで「公平な」負担を引き受けたいと強調。
EUの合意には、EUに加盟する全27か国による全会一致の承認が必要で、
EUはハンガリーによる反対を「脅し」だと批判。
12年前から政権を握っている右派のオルバン首相は親プーチンで、これまでもたびたびEUの移民や、
対ロシア制裁などをめぐって拒否権を発動したり、行使を警告したりしている。
ウクライナ政府は24日までに、オルバン首相がウクライナ西部の一部地域が、
ハンガリー領であるかのような地図があしらわれたマフラーを着用していることに抗議、謝罪を要求。
ウクライナ外務省はハンガリー大使を呼び出し、
「公の場でオルバン首相がこのようなマフラーを身に着けることは容認できない」と、
大使に苦言を呈し、経緯などの説明を求めた。
ウクライナ外務省の報道担当者は、オルバン首相の行動は両国の良き隣国関係の発展に寄与しないと指摘。
ウクライナ政府は謝罪を期待すると共に、ハンガリー側が今後、
ウクライナの領土保全に敬意を示さない措置を控えることを望むと訴えた。
オルバン首相が使ったマフラーの地図は、かつてのオーストリア・ハンガリー帝国時代に、
より広範な領土を有していたハンガリーを描いたものとみられる。
EUの欧州議会のルーマニア人議員は無責任な行動とオルバン首相をSNS上で批判。
「プーチンと同じ修正主義者的な振る舞いであり、制裁の対象にし欧州議会では、
EU指導者が同首相を孤立させるべきだ」と弾劾した。
‘@ウクライナはハンガリーからの支援を受け取ると、ハンガリーの行為を認めたことになり、
EUからの支援が受けれなくなる可能性がある。
オルバンも相当の悪で、一筋縄ではいかないようだ。
アメとムチでプーチンと同じような手法を用いている。