トヨタ自動車は28日、3月1日に国内全工場(14工場28ライン)の稼働を停止すると発表。
トヨタ車の部品をつくるサプライヤーがサイバー攻撃を受け、
部品供給を管理するトヨタのシステムが影響を受けたためとしている。
2日以降に通常稼働に戻せるかどうかは精査中。
日野自動車とダイハツ工業も同日、同じ理由で1日に国内工場を止めると明らかにした。
サプライヤーの小島プレス工業のシステム障害により部品供給が滞ったため。
小島プレス工業は車のインテリア・エクステリアに関連する樹脂部品の製造を行っている。
3月1日の国内14工場1日間停止による影響は約1万3000台。
これは2022年1月の月間生産台数5%に相当する。
日野自動車ではトヨタ自動車のラインの他、自社でトラック等の生産を行っている古河工場が停止となる。
2月26日21時過ぎに小島プレス工業は社内サーバーの1つが停止する異常事象を検知し、
安全確保のため社内の全サーバーを停止。
この措置による影響をうけメール等の社内システムやWebサイトが稼働できない状況となった。
停止対象には部品発注・受注や納品データのやり取りをする基幹システムに接続しているものがあるため、
納入業務にも影響が生じた。
小島プレス工業の担当者は「何らかの攻撃により社内システムに不具合が出ていることは事実」としつつ、
サイバー攻撃を受けたかは確認中と答えている。
また同社ではサイバー攻撃の可能性を踏まえ、愛知県警に被害相談を行っている。
なおトヨタ自動車の社内システムでの障害や異常は確認されていない。