2014年4月
現在のロシアには、そこそこの言論、表現の自由がある。
経済活動も、プーチンの設定したゲームのルール、すなわち「経済人は政治に嘴を差し挟まず、
金儲けに専心し、税金をきちんと納める」という原則さえ守れば、自由にできる。
そもそも良い人は政治家にならない。プーチンは悪い政治家である。
しかし、うんと悪い政治家、とんでもない政治家ではない。
まあ、この程度の独裁者ならば許容できるというのが、ロシア大衆の平均的感覚なのだ。
「プーチンのような恐さがなければ…」
普通のロシア人とプーチンについて議論すると、
「昔のような熱い支持はないよ。もう飽きた。しかし、プーチンの代わりに大統領を務めることが出来る人もいない。
メドベージェフの小僧が大統領をやったが、力量不足だ。あいつは、ツイッターで軽々に発信する。
それに英語でちゃらちゃら話をするあたりが軽い。プーチンのような恐さがなければ、ロシアで大統領はつとまらない」
という返事が返ってくる。
世論調査の結果でも、2013年11月の大統領支持率は61パーセントに過ぎない(2013年12月3日ロイター)。
プーチンを熱烈に支持する発言をするのは、クレムリン、政府、議会与党、
社会院(社会の代表者から構成されているという建前の機関だが、実態は謎で、
クレムリンの裏工作に従事している)の関係者だ。
プーチンをぼろくそに非難するのは、一部の知識人とジャーナリストだけである。
こういう人たちは、基本的に西欧派的な世界観を持った人だ。
‘@佐藤氏の風貌が少し変わったようだが、考えは変わらないのだろうか。
それにしても、随分称賛したものだ。大の仲良し鈴木宗男議員と同じだ。