18日夜にテレビ朝日系で生放送された報道番組「タモリステーション」で、
司会のタモリさん(76)が番組開始のあいさつ後から1時間以上「無言」を貫いた。
番組は「ウクライナ戦争の真実を総力で取材!」とのタイトルで、
ロシアによるウクライナ軍事侵攻の現状を紹介。
タモリさんは番組スタート直後「こんばんは。タモリステーション。タモリです」とあいさつ。
「報道ステーション」でメインキャスターを務める大越健介氏のポーランド東部メディカからのリポートを受け、
「危険なこともあるかとあると思いますけども、どうぞ気をつけて取材してください。ありがとうございます」とコメント。
その後、テレビ朝日の大下容子アナウンサーが進行役になり、
報道ステーションの大越健介キャスターによるウクライナの隣国ボーランドからリポートや、
両国指導者の素顔や軍事侵攻の背景などを専門家を交えて報じたが、
タモリさんが発言する場面はなかった。
番組終了間際に「こうしている間も大勢の人がウクライナで亡くなっているわけですね。
というより殺されているわけですから。いろいろありますけども、
一日も早く平和な日々がウクライナに戻ることを祈るだけですね」と締めくくった。
SNS上では、「タモリが全然動かない」アンドロイドなんじゃ」「タモさん置物状態なんだが」
などの声が殺到、沈黙に対しても賛否炎上状態。
本当のことはタモリさんにしか分からないが、番組進行上他の関係者は当然知っていた。
自分が分からない、判断できない、人の命が係わっていることなどには言及しないという姿勢を貫いたのか。
真意のほどは不明だ。この番組は2回目らしいが、1回目はどうだったのか。
わたしは番組を見ていないので内容は分からないが、
お笑い芸人やタレント、専門家でない人が、新型コロナなどもそうだが、
ウクライナとロシアの戦争に言及していることへの痛烈な皮肉とパンチを浴びせた格好だと、わたしは思う。
タモリさんにはそういうつもりは無いかもしれないが、とても重い行動だと感じる。
感じるべきだ。似非評論家やコメンテーターたちは。
『タモリSTATION』の番宣をしていたのは目に留まっていたが、
タモリさんと戦争は、わたしの中では全く符合せず、
タモリさんのイメージが、私の中で壊れるのを恐れ、敢えて観なかった。
しかし、タモリさんは、ものの見事にわたしの恐れを払拭してくれていた。
日々、エラそうにしゃべっている輩がゴミに見えた瞬間だ。
恐るべし、偉大なイグアナ。