政治・経済、疑問に思うこと!

より良い日本へ願いを込めて。

​藤井聡「ロシア悪・ウクライナ正義」薄気味悪い。

ロシア批難は必要ではあるが、岸田総理や国内世論における過剰な、

「ロシア絶対悪・ウクライナ絶対正義」の論調は単なる薄気味悪い不道徳に過ぎない。



これは、軍事大国があからさまな「フェイク」情報を発信しつつ隣国を侵略するという話なので、

国内のメディアやネット上は、ロシア、プーチンが100%悪いという「ロシア絶対悪論」と同時に、

そんな悪いロシアと戦うウクライナ側こそが「正義」だという「ウクライナ絶対正義論」に、席巻されました。

そうした報道に触れて当方ももちろん、ウクライナが大層気の毒だと感じましたし、

大国の論理で軍事的に侵略され主権を蹂躙されようとしているウクライナを、

尖閣の侵略を狙い続けている軍事大国中国と日々対峙している日本人として、

「応援」したい気持ちは確かにあります。



しかしだからといって、「ロシア絶対悪・ウクライナ絶対正義」論に染め上げられた、

報道やコメンテーター達の発言には、ただただ薄気味悪いと日々感じざるを得ません。

そもそも多くの国民はウクライナがどこにあるかも知らなかったし、

どんな国なのかに至ってはまるで知らなかったのに、

本来ならそんな国についていきなり「絶対正義」として扱うことなどできる筈などありません。

日本はウクライナと同盟を結んでいるわけでも何でもありません。

つまり日本はこの戦争について、戦争当事国ではないのです。



もちろん、このウクライナ情勢に深く関わっているアメリカと同盟を結んでおり、

かつ、欧州各国とも友好的な関係を取り結んではいるのは事実です。

しかしそのアメリカですら、「米軍がウクライナで戦うことはない」と言明しているわけですから、

当事国ではないのです。そうである以上、日本はもっともっと「戦争当事性」が低いのです。

いわばこのウクライナとロシアの戦争は、日本にとってあくまでも「第三国同志の戦い」

つまり「他人同士の戦い」に過ぎないのです。



‘@道徳で言えば困っている人を助けるのは当たり前。

日本国憲法にも明記してある。

ようは、トランプ元大統領同様、自分さえよければいいということだ。

当事国でなければ、あえて、火の粉を被る必要はないと。

その論理でいけば、台湾は簡単に中国のものになるし、

多くの小国は侵略されて植民地化される。

教授がこの体、日本の道徳驚異の劣化の表れだ。

そして、同盟でなければ誰も助けてくれないから、ますます同盟国が増え、

世界の2分化が鮮明となっていく。

他人の戦いを見て見ぬ振りをするというのは賢い選択かも知れないが、

自国がそうなった時にも見捨てられる。



そして、そういう国のことは誰も信じない。孤立していく。

そもそも、「絶対正義」という言葉を私の知る限り聞いたことは無い。

プーチンにも正義がある」と言う言葉は散々聞いているが。

わたしは、米国のブッシュ大統領イラクに侵攻したことが最も不味かったと思う。

あれで、いまでも、米国は他国を攻めるということを全世界に知らしめた。

危険大国と認識されたのだ。

 

日本国民が、これを許したことにも大きな責任がある。

米国に追従しなければならない立ち位置は分かるが、

間違っていれば、責任も取らなくてはならない。重罪人なのだ。

イラク戦争は、アメリカ合衆国が主体となり2003年3月20日から、イギリス、オーストラリアと、

ポーランド等が加わる有志連合によって、イラク大量破壊兵器保持違反を理由とする、

イラクの自由作戦』の名の下に、イラクへ侵攻したことで始まった軍事介入。

しかし、大量破壊兵器は見付からなかった。

同年5月に、ブッシュが終結宣言をしたが、イラク国内の治安悪化が問題となり、

2010年8月31日にオバマ米大統領により、

「戦闘終結宣言」と『イラクの自由作戦』の終了が宣言されるまで続いた。

日本も当時の小泉首相の元、多額の費用(税金)と後方支援の名の元自衛隊を送り込んだ。

日本の汚点、それを安倍議員が総理の時に改悪して、米軍と自衛隊が一緒に戦えるようにした。

日本はどこへ向かうのか。