泉房穂市長は子育て支援策を次々と打ち出してファミリー層を呼び込み、
人口減少社会にあって人口増を続ける兵庫県明石市。
しかし、市政の要となる副市長2人が任期途中で同時退任する事態となった。
泉房穂市長は会見で衝突を否定したが、関係者によると、
泉市長の市政運営に不信感を積み重ねた末の決断とみられる。
約3年前、歩道整備の土地購入のため、市が所有者の企業と価格交渉を進める中、
泉市長が急に方針転換し、無期限の賃借権を主張して神戸簡裁に調停を申し立てた。
副市長は市職員が積み重ねた交渉が覆されたことに心を痛めていたという。
関係者は「市長の意に沿うよう事務方が積み上げたことを平気でちゃぶ台返しする。
約束したことを変えたり、裏切ったりすることがいくつも重なり、耐えかねたようだ」と話す。
異例の同時退任の背景について、市職員や議員らが一様に語るのが、
泉市長のワンマン的な市政運営だという。