23日午後、北海道の知床半島のオホーツク海側で観光船「KAZU Ⅰ」が浸水。
KAZU1には乗客24人・乗員2人の計26人が乗っており、
乗客のうち2人は未成年だという。
KAZUⅠの乗組員から23日午後1時15分ごろ、
「船首部分が浸水し、沈みかかっている」と118番通報があった。
観光船の運航業者「知床遊覧船」(北海道斜里町)によるとKAZUⅠは、
23日午前10時ごろ、北海道斜里町ウトロの港を出発。
知床岬で折り返す3時間のコースの途中だった。
通報時は半島西側の「カシュニの滝」付近の海域を航行し、
午後2時頃、同社に「船が30度傾いている」と報告した後、連絡が途絶えた。
海上保安庁の航空機と巡視船が現場に到着したが、観光船は見つかっていない。
第一管区海上保安本部によると、捜索で知床岬の先端で4人を救助。
午前5時5分、北海道警察の航空機が「知床岬」先端で3人を発見、
午前5時45分、海上保安庁の航空機が「知床岬」先端で1人を発見。
海上保安庁によると4人とも意識はないという。
運営会社によると全員、救命胴衣を着用していたと説明している。
KAZUⅠは今月20日に実施された船舶検査はパスしているという。
一方で、国交省は、同船が昨年、今回と同じ航路で2回事故を起こしたことを明らかにした。
5月15日、海上の浮遊物に衝突、乗客3人が軽傷を負った。
6月11日、浅瀬に乗り上げた。
この時、船は自力で離礁して漁港に戻り、乗客らにけがはなかった。
2件の事故で浸水はなかったという。
‘@海水温は、2℃から3℃くらいという。
斜里町のウトロ漁協は「現場海域は23日、波が高く、うねりがあったという話は聞いている。
漁に出た船は、午前中で全て港に戻った」と話した。
海上保安庁が救助を開始したのは118番通報から3時間以上経過後だった。
オホーツク海に面した北海道の道東エリアは「航空救助の空白地帯」とされ、
悪天候は海保のヘリコプターの現場進入を困難に。
第1管区海上保安本部(小樽)が対応を開始。
まず、釧路航空基地所属のヘリ「しまふくろう2号」が午後4時半ごろに現場に到着。
根室海上保安部の中型巡視船「くなしり」が午後6時前、
千歳航空基地の飛行機「おおわし3号」が午後6時過ぎに現場入りしたものの、
直後には日没を迎え、捜索は難航した。
事故現場周辺は釧路基地から約160キロ離れていた。
さらに周辺では風速15メートルという強い風が陸に向かって吹き、
「2次災害を避けるため、ヘリの現場進入にも工夫が必要だった」とみられている
当初の日程を切り上げ、自衛隊機で東京へ戻った。
大阪の松井一郎市長は大阪市北区の心療内科クリニックで、
院長ら26人が犠牲になった放火殺人事件で、登庁せず休んだままだった。
(合掌)