世界初公開された液体水素供給ユニットと液体水素カローラ。
3日、トヨタ自動車は24時間レースを開催中の富士スピードウェイで、
液体水素を搭載する液体水素カローラを世界初公開した。
(世界初公開された液体水素供給ユニットと液体水素カローラ)
これまでの水素燃焼カローラは、70MPaの圧縮気体水素を用いるものだったが、
この液体水素カローラは、文字どおりマイナス253℃の液体水素を用いるものになる。
燃焼面においてはこれまでのノウハウを活かして、気化した水素を噴射。
1タンクのみの搭載で、液体水素を液体水素貯蔵設備から直接送り込む。
航続距離は、「これまでのカローラの約2倍」とのことで単純計算で富士を20周走ることができる計算になる。
もちろんこれはタンクの大きさで変わって来る。
同時に展示されていたのが、岩谷産業の液体水素給水設備や、川崎重工業の液体水素運搬用のタンクなど。
トヨタによればこの液体水素カローラを公開することで、一緒に開発していく仲間を募っていきたいとのこと。
液体水素を使う乗り物は、宇宙用ロケットなどごく特殊なもののみ。
液体水素を用いるエンジンとして、日本ではJAXAと三菱重工業、
IHIが共同開発したLE-9などが知られている。