水素で発電しながら走る国内初の電車をJR東日本などが開発し、車両が公開された。
走行中は二酸化炭素を出さず、JRでは脱炭素の取り組みとして2030年の実用化を目指す。
屋根の上に設置されたタンクの中にある水素を、空気中の酸素と反応させて発電する仕組みで、
走行中は二酸化炭素を排出せず、時速100キロまで出すことができる。
JR東日本は来月下旬から1年以上かけて、神奈川県内を走る鶴見線と南武線の一部区間で、
乗客を乗せない形で試験的に運行する予定。
電車は法律で認められておらず、今回は安全性などの審査を受けて特別に認可されたという。
一般の乗用車では、トヨタ自動車が水素を空気中の酸素と反応させて発電し、
モーターを動かして走るFCV=燃料電池車を開発、市販している。
トラック、バスでも導入や開発が進められていて、
都営バスが水素で動くバスを昨年度の時点で70台導入。
またトラックでは、トヨタ、ホンダ、日野自動車、いすゞが開発に乗り出している。
EV=電気自動車の充電と比べると水素は充填の時間が短く、航続距離も長いため、
決められたルートを行き来する路線バスや物流トラックなどでの活用が期待される。
また産業分野ではフォークリフトが実用化されているほか、
車以外でも大手機械メーカーの「ヤンマー」が水素による発電で動く船を開発。
ただ、水素はガソリンなどと比べてコストがかかることや、
充填する拠点=水素ステーションの数がまだ少ないことなどから、
こうした車両や船は普及が進んでいない。
しかし開発当初の多くはそういうものだ。
このため、国は去年6月に改定した「グリーン成長戦略」で、2050年の水素の利用量を、
今の10倍にあたる2000万トン程度に増やすことや、普及の目標を示すなどして後押ししている。
米国ではバイデン大統領が、水素エネルギーに1兆1千億円の費用を発表した。
日本も、のんきなことを言っていないで、早急に強く推し進めるべきだ。
いつまでたっても置いて行かれる国になってしまい、日本自体が放置される。