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​修学旅行生に作品破壊された作家が声明。

「誰でも若いうちはちょっとした失敗をする」


新潟県十日町市の越後妻有里山現代美術館「MonET(モネ)」に展示されていた2作品が、

修学旅行中だった新潟市立中学校の3年生によって破壊された。

クワクボさんの「LOST #6」は踏み荒らされて完全に破壊され、

カールステン・ニコライさんの「WellenwanneLFO」も一部が壊された。



その被害者の一人クワクボリョウタさんが9日、ツイッターで声明文を公開。

クワクボさんは「まず、このような状況に僕が平気でいられるのは、

多くの人が作品を愛してくれていることを知ったからです。支えてくれている皆さんに感謝しています」

と感謝の言葉を述べた。

今回の件について「自分はまだすべてを理解しているわけではありません」としつつ、

「まだ中学生ですから、これからの発言や対応には注意深くありたいと思っています」とコメント。

「考えてみれば、誰でも若いうちはちょっとした失敗をするもので、

今回結果だけ見れば一線を越えていたかもしれませんが、

それでも誰かに怪我を負わせたわけではありません」と述べた。



その上で、クワクボさんは「それよりも重要なのは、生徒たちがうちなる不満や怒りや欲望を、

さまざまな違った形で表現できるように支えることです」と求めた。

「これはアーティストの力ではどうにもならない。大人や学校、友達や地域の人たちの協力が必要です」と訴えた。

最後に「少なくとも自分は、修復を通じて、この事件が彼らや彼らのコミュニティ、

そして芸術を愛する人々に悪い爪痕を残さないよう、最善を尽くしたいと思います。良い夏休みを迎えましょう!」

と締めくくった。

クワクボさんによれば、「LOST #6」に使われている素材は修復や再生が可能であり、

「作者はまだ生きていて作品を修復する気力も体力もあります。

だから、物理的な面ではそれほど深刻な状況ではありません」としている。



‘@クワクボさんは、良い人なのだろう。

中学生の暴走は、親や大人の責任だということは私と同じ考えだ。

逆の見方をすれば、ここまでクワクボさんが公表するということは、相当悪質ということだ。

(結果だけ見れば一線を越えていたかもしれませんが、誰かに怪我を負わせたわけではない)

わたしは、ケジメは付けるべきだと思う。そうでなければまた同じことを繰り返し、模倣犯も出てくる。

修学旅行中に皆の前で物を壊すということは、相当なものだ。

いま正してあげなければかわいそうだ。(罰を受けろと言う意味ではない)

 


学校側の対応も不誠実だった気がする。
 
美術館の訴えまで時間があったにもかかわらず、しっかりとした対応がなされなかったので、
 
仕方なく訴えた感が強い。
 
クワクボさんもショックを受けているのは、文面から垣間見える。
 
当たり前の話だが、作品を作るのにどれだけの努力と時間を要しているか。
 
かわいがっているペットが暴行を受けて瀕死の状態にいるのと同じ気持ちだ。
 
まず、クワクボさんが「このような状況に僕が平気でいられるのは」と、あえて、ことわっていること。
 
そして「作者はまだ生きていて、作品を修復する気力も体力もあります。
 
だから、物理的な面ではそれほど深刻な状況ではありません」と、あえてことわっていること。
 
物理的な面ではそれほど深刻な状況でないということは、精神的な面では傷ついているということだ。
 
それでも、損壊した中学生らを慮って、やさしい言葉を投げかけている。
 
加害者や大人たちは、クワクボさんの言葉に真摯に答えなくてはならない。