ロシアの飛び地、カリーニングラードへの貨物列車による輸送を、
リトアニアが禁止したことについて、プーチンの側近パトルシェフ安全保障会議書記は、
6月21日、リトアニア国民が痛みを感じる形で対応すると警告。
リトアニアはEUによる制裁を理由に、ロシア本土からカリーニングラードに向けた、
制裁対象の貨物を積んだ列車の乗り入れを禁じた。
パトルシェフ書記は、リトアニアの「敵対的な」行為はロシアが西側諸国を信頼できないことを示すものだと語った。
「ロシアはこのような敵対的な行動には必ず対処する」と表明。
「適切な措置が省庁間で検討されており、近いうちに実施する」とし、
「その結果、リトアニア国民は深刻な悪影響を受ける」と威嚇した。
リトアニアのシモニテ首相は記者団に対し「カリーニングラードの封鎖ではない。
EUの制裁を施行しているにすぎない」とし、「おそらく全ての国際条約に違反している国から、
国際条約違反の疑いに関するレトリックを聞くのは皮肉だ」と語った。
ロシア外務省は、エデラー駐モスクワEU大使を呼び、正式に抗議した。
EU報道官によると、エデラー大使はロシアのウクライナ侵攻を巡るEUの立場を明確にした上で、
「状況をエスカレートさせるような措置やレトリック」を控えるようロシア側に要請した。