警視庁公安部は昨年12月、中国人民解放軍による日本へのサイバー攻撃に関与した疑いで、
中国籍の元留学生王建彬(おう・けんひん)容疑者(36)の逮捕状を取った。
既に出国しているため公安部は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配する方針。
王容疑者が来日したのは12年前。日中貿易のビジネスを夢見る優秀な若者だった。
日本国内での足取りを追った結果、民間人を利用した中国の情報活動の一端が浮かび上がった。
中国は2017年施行の国家情報法で、自国民に情報活動への協力を義務化。
ただ彼は、知らず知らずの内にスパイにさせられたとみている。
捜査関係者によると、大学時代にSNSのメッセージを通じて最初に「依頼」があったとされる。
依頼主はある女性。公安部の後の捜査で、人民解放軍のサイバー攻撃部隊、
「61419部隊」(山東省青島市に拠点)に所属する軍人の妻と判明。
この女性とは、王容疑者が来日する前の勤務先の元上司から紹介され、知り合った。
女性は、自身が軍関係者であることを明かさず、王容疑者に「日本のUSBメモリーが欲しい」と購入を依頼。
王容疑者は依頼に応え、通販サイトでUSBメモリー購入して中国に送った。
引き換えに報酬を受け取ったという。
USBメモリー自体の郵送は、もちろん違法でも何でもない。
ただ、この単純な依頼がスパイ活動の始まりとなる。次第に依頼の内容はエスカレートしていく。
王容疑者が応じたとみられる「依頼」の中には、日本国内のレンタルサーバーを契約し、
IDとパスワードを送った疑いも含まれる。
このサーバーは、2016年の宇宙航空研究開発機構(JAXA)など、
国内約200機関の機密情報を狙ったサイバー攻撃で使われた。
攻撃では日本の複数のサーバーが使われ、その一つが王容疑者のものだった。
日本のサーバーを経由することで、検知システムに不正アクセスと認識されにくくなる。
王容疑者は16年春に大学を卒業。就職先として日本国内の会社に内定を得たが、
「健康上の理由」から入社を辞退し、帰国した。
帰国後も「軍人の妻」である女性との関係は続いていたとみられる。
16年11月、女性からの指示を受け、あるセキュリティーソフトを、
東京都内の販売会社から購入しようとした疑いがある。
警視庁公安部が今回、逮捕状を取ったのもこの容疑だ。
王容疑者が再び来日したのは翌17年。日本にいる知人に会う目的だったとみられる。
ただ、待っていたのは公安部の捜査員だった。任意の事情聴取を受けた王容疑者は、容疑を認めた。
公安部は一方で、観光目的で来日した女性も聴取した。その後、女性は出国している。
王容疑者のスマートフォンには、軍人の妻とのこんなやりとりがSNSに残されていた。
「これ以上は危険と感じる。毎回びくびくしている。いけないことだ」(王容疑者)
「国家に貢献しろ」(軍人の妻)
ソフト購入は依頼というより「指示」あるいは「命令」であったことをうかがわせた。
王容疑者はいつの間にか深みにはまっていた。
公安関係者によると、中国の情報活動は、ロシアや北朝鮮とは異なる点がある。
両国では、特殊訓練を受けたスパイが主な活動を担う。
一方、中国は民間人を巻き込んだ「人海戦術」が特徴とされる。
公安部幹部は「日本が好きで普通に生活している中国人が、ある日突然、
中国当局の指示でスパイ行為を働かざるを得なくなるという状況がある」と明かす。
‘@話し合いで解決できると思っている、『頭お花畑』の人には理解できないのかも知れない。
彼も被害者だが、国が変わればルールは変わる。
中国などは虎視眈々と狙っている。
日本は自衛隊基地の近くの土地を、平気で中国人に買われている。
中国なら歩いているだけで逮捕される
日本のゴルフ場なども中国企業が購入しているが、あの広大な土地が、
いつ、何に変身するかもしれない。
平和ボケだ。