塩野義製薬は4日、開発中の新型コロナウイルス感染症の飲み薬について、
中国での承認申請を目指す方針を明らかにした。
中国の保険最大手「中国平安保険」との合弁会社を通じ、規制当局に対し、
臨床試験(治験)データの提出を始めた。
申請前にデータを提出することで、速やかな承認につなげる狙いだ。
塩野義によると、中国国内での治験は実施しておらず、日本国内での治験データを提出しているという。
承認申請の具体的な時期や現地での生産体制などは未定とした。
塩野義は新型コロナの飲み薬について、国内提供を最優先し、2月に製造販売の承認を申請したが、
審議が続いている。
「緊急承認制度」を塩野義の飲み薬に適用するかどうかをめぐり、
6月22日に開かれた厚生労働省の専門部会では賛否が分かれ、
結論は今月にも開催の公開審議に持ち越された。
「臨床症状の改善が示されておらずあいまいな状態だ」といった厳しい意見が上がった。
塩野義が改善されたと示した症状は風邪の改善程度。
塩野義は、上等だ!だったら中国で承認取ってやると息巻いた。
だが、中国はどう出るか。
日本政府がまだ承認していない薬を、だったら中国が先んじてすんなり通そうとするのか、
それとも、跳ね返して、薬のレシピを真似て中国産で販売するのか。
日本政府も、中国に先んじられることは避けたい。
塩野義の凌ぎ合い。
一方で、海外向けには米国などでも実用化を目指す方針を示している。