セブン、売上高10兆円超へ。
国内小売業初。
セブン&アイ・ホールディングス(HD)は7日、2023年2月期の連結業績予想について、
売上高に当たる営業収益を9兆6530億円から10兆4130億円に上方修正した。
円安効果で海外事業の営業収益が押し上げられると見込んだ。
国内小売業で売上高が10兆円を超えるのは初めて。
セブン&アイは21年に米コンビニ大手スピードウェイを買収。
北米での事業規模が拡大しただけでなく、最近の急速な円安進行で、
海外からの営業収益の円換算額が膨らむ見通しとなった。
国内コンビニエンスストア事業は、前年の新型コロナ感染症拡大抑止に伴う外出自粛の反動に加え、
客層の幅を広げる新たなファストフード商品、DAISO商品の取扱店舗が拡大。
「イタリアンフェア」などの積極的な販売促進策が奏功し既存店売り上げは前年を上回ったが、
燃料費調整単価の高騰に伴う水道光熱費増加を主因に、営業利益は596億5600万円(1.2%減)だった。
自営店と加盟店の売り上げを合計したチェーン全店売り上げは1兆2567億4200万円(2.0%増)となっている。