「イプシロン」初の打ち上げ失敗、
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日午前9時50分、
鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から固体燃料ロケット「イプシロン」6号機を打ち上げた。
打ち上げ後、姿勢に異常を確認し、6分30秒後に指令破壊の信号を送った。
機体は推進力を失い、フィリピン東方の海上に落下したとみられる。
イプシロンは全長26メートル、重さ96トンで、JAXAと宇宙企業「IHIエアロスペース」(IA)が開発。
世界的に小型衛星の打ち上げ需要が高まる中で、今回の打ち上げは、
新たな市場開拓につながると期待されていた。
(クルードラゴン、若田さん)
イプシロン6号機には、衛星8基が搭載されていた。
イプシロンが商業衛星の打ち上げを受注したのは今回が初めて。
23年度には後継機の「イプシロンS」1号機の打ち上げも予定され、ベトナムの衛星を打ち上げる予定になっている。
24年度の同2号機以降はIA社が運用をJAXAから移管されることになっているが、
イプシロンSの運用計画にも変更が出る可能性がある。
さらに、共通の部品がある国産次期主力ロケット「H3」の打ち上げ計画にも影響を及ぼす。
(世界初、湖からの発射)
‘@限られた予算の中でどう信頼を取り戻していくか、先ずは原因究明が急務だ。
市場開拓の足がかりとしたかった政府にとって、大きな打撃となった。
北朝鮮にでも頼むか。