千葉県袖ケ浦市のコンビナート地区にある「袖ケ浦バイオマス発電所」(同市北袖)のサイロ内で、
元日に発生した火災の収束のめどが立っていない。
市内ではこの影響による異臭が発生し、市役所には発生から200件超の苦情や問い合わせが寄せられている。
15日には市消防本部の出初式が中止に追い込まれた。
発電所は、大阪ガス(大阪市)のグループ会社「Daigasガスアンドパワーソリューション」が運営。
原因は調査中だが、サイロ内に保管していたバイオマス燃料の木質ペレットが、
自然発酵し蓄熱したことが原因ではないかと考えられるという。
異臭もそれに伴って発生したとみられる。燃焼を防ぐためのサイロ内への窒素注入は現在も行われている。
市消防本部総務課によると、現在は指揮隊と4人で構成される消防隊が1隊現場に残り、
有毒ガスなどの環境調査をしている。
鎮火を確定するには1サイロに1万トン弱入っている木質ペレットをすべて取り出して、
火種がないことを確認する必要があり、かなりの時間を要するという。
Daigasはホームページで異臭について「健康への影響は見られないという評価をいただいています」などと説明。
市民によると、異臭は発生当初よりは収まったが、臭いが洗濯物につく可能性があるため、外干しができないと困惑。
‘@バイオマス発電の輸入木質ペレットには大量のFSC(森林認証制度)認証偽装の疑いがある。
それらの輸入ペレットの品質不良が原因で、火災やボイラートラブルが相次いでいる可能性がある。
ペレットのかさ増しによって不正な廃棄物や金属等の不純物が混入している疑いがある。
だが、実際にはその6倍近くが日本を中心にして輸出されているという。
このため、大量のFSC認証偽造燃料が紛れているのではとの疑念が向けられている。
このため輸出事業者の中には、他の廃棄物等を混ぜてかさ増しした燃料に、不正にFSC認証をつけ、
日本の商社等に販売しているとの指摘がある。
日本の商社も薄々感じていながらそのまま横流ししている可能性がある。
その分、FITでの国民賦課金負担増になっている。
ある推計では、FITによる東南アジアへの超過支払いは年間80億円との指摘もある。