東京大学東洋文化研究所の羽田正教授。
「海外の人にとって国籍は、アラブといった民族性やイスラムといった宗教性などたくさんある帰属意識の一つにすぎない。
日本人は『何人か』という意識が強く、他の人たちもそういった帰属意識を持って動いていると誤解してしまう。
このことが世界を見えにくくしているかもしれません」
‘@だとすれば、なぜ海外でアジア人などがヘイトに合うのか。
海外に行っても必ずといって良いほど「国はどこ?」と聞かれる。
その前に「チャイニーズ?」と言われることも多い。
「ジャパン」と言うと相手が和らぐように感じるのは気のせいか。
総体的には日本の方が差別なく受け入れている感がある。
難民などは政治の問題。
建築関係などは外国人の働き手がいないと日本は成り立たない。
世界が見えにくいのは、外国人との接触が圧倒的に少ないからだ。
接触が増えれば増えるほど多様性を痛感し尊重するようになる。