サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが12日発表した2022年通期純利益は、
1610億ドル(約21兆7000億円)と上場来最高を記録。同社は増配も明らかにした。
ロシアによるウクライナ侵略後に原油価格が1バレル=130ドル付近まで高騰したことや、記録的な生産量が業績を支えた。
配当金はサウジアラビア政府の重要な資金源。
アラムコは昨年10-12月(第4四半期)の配当を前四半期に比べ4%増やし195億ドルとした。
サウジアラムコは、サウジアラビアの国営石油会社で、世界最大規模を誇っている。
サウジアラムコは4月積みのアジア向け原油油種の大半について値上げ。
サウジアラムコが同社最大の市場であるアジア向けの価格を引き上げるのは2カ月連続。
サウジアラビアはアジアと欧州向けの原油輸出価格を大半の油種で引き上げ、同地域で需要が回復しているとの見方を示唆。
サウジアラムコのアミン・ナセルCEOは1日にリヤドで行われたインタビューで、
「中国からの需要は非常に強い」と述べ、欧州と米国も良好との認識を示した。