ウクライナへの軍事侵略を続けるロシアへの追加制裁としてEUは5日からロシア産原油の輸入を原則、禁止とする。
輸入禁止の対象となるのは海上輸送されるロシア産の原油で、
ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアの資金源を抑えこむためとして、
EU加盟国がことし6月に正式に合意していた。
来年2月からは精製した石油製品についても輸入が禁止される。
EUは去年、合わせて710億ユーロ、およそ10兆円相当の原油と石油精製品をロシアから輸入したが、
一連の輸入禁止でそのおよそ9割を減らすことができるとしている。
また、EUとG7、それにオーストラリアはロシア産原油の国際的な取り引きの上限価格を、
1バレル=60ドルに設定する新たな制裁措置についても5日から適用する。
タンカーでの原油輸送に必要な海上保険を取り扱う欧米の金融機関に、
この上限価格を超える保険の引き受けを禁止する。
ロシア政府でエネルギー問題を担当するノバク副首相は4日、国営テレビのインタビューに、
「われわれはどのような価格が設定されようとも、この上限価格の制裁を回避する手段を検討している。
このような干渉は市場をさらに不安定にさせるおそれがある」と述べ、欧米を批判した。
そのうえで「市場原理に基づき、われわれに協力してくれる国にのみ、原油と石油精製品を売るつもりだ」と述べ、
上限価格を設定する国には原油などを輸出しない意向を示した。
‘@日本政府は影響ができるだけ小さくなるよう、時間をかけて輸入を減らしていくとしていた。
また、日本企業が参画するロシアの資源開発事業「サハリン2」から産出される原油は対象外としている。
日本が各国に適用除外を求めていた。
悪魔と手を組まなければならない日本の評価は。