NTT東日本とNTT西日本は3日の午前中に発生した、
光回線によるインターネット通信サービスで大規模な通信障害が発生したことをうけて、
臨時の記者会見を開き、「重大な事故」に当たるとの認識を示した。
「フレッツ光」と「ひかり電話」の障害ではNTT東日本、NTT西日本を合わせて最大約44万6000件に影響が出た。
原因は新しい加入者装置に特殊なパケットが届いたこと。ただし「アタックである可能性は限りなく低い」としている。
障害が発生したのは午前7時10分ごろ。複数のNTT局舎内にある加入者収容装置が、特殊なパケットを受信後にリブートした。
フェイルオーバー機能が働き、自動的に別の装置に切り替わったものの、そちらも同じ障害が発生。
消防庁が公式Twitterアカウントで、
「携帯電話や公衆電話の利用、消防への直接駆け込み」を促すツイートを発信するなど各方面が対応に追われた。
NTT東日本の影響範囲は東京や神奈川、埼玉など幅広い。
ソフトバンクなどが提供しているフレッツ網を利用した光アクセスサービスを含め、
最大で約35万9000件、ひかり電話で約18万6000件に影響が出た。
つながりにくい状況は一部で約3時間後の午前10時8分まで続いた。
障害を起こした加入者装置は、全て同じ海外メーカー製(Cisco?)の新製品だった。
とはいえ以前から使用してきた製品の後継機で、両社とも2018年から順次導入している。
直接の原因となったパケットやそれを送ってきた配信サーバについては、
現在解析中のため詳しい情報は公開していないが、「非常に長いロングパケットだった」という。
現時点で分かっているのは、特定メーカーの同じ装置で同時に発生したことと、
特定の配信サーバからのパケット受信に起因していること。
同日、ANA国内線システムにも不具合が発生。
予約や販売、搭乗手続きなどのサービスができなくなった。
一部の空港では搭乗手続きを中断、運航便に影響が出た。
単なる偶然なのか。