学生らを動物園と呼ぶ人も。
リクルートが運営する大学生向けのオンライン就活セミナーで、社員が学生のふりをして質問を繰り返していた。
こうした行為は社内で「サクラ」と呼ばれ、2021年4月~22年10月に少なくとも20件あったと確認。
同社広報は「不適切で学生に対して不誠実だった」とコメント。
同社によると、セミナーは就活の進め方などを教えるもので学生は参加無料。
学生のふりをした社員は「インターンシップには何社くらい参加すればいいのか」といった質問を書き込んでいた。
運営チーム内で事前にサクラ役を決めたり、講師を務める社員が学生から質問を受けたふりをして回答したりしていた。
「リクルートスーツのシャツの色は?」「参考書のおすすめは?」
リクルートで就職活動の助言をするセミナー運営に携わった社員の一人は、学生のふりをしてこうした質問を複数のセミナーで書き込んでいた。
「学生を欺き心苦しかった」と打ち明ける。
同社の大学支援推進部(4月から学生キャリア支援推進部)で各地の大学が主催するセミナー運営に携わった。
同僚に頼まれ、質疑応答の時間に「リクルートスーツのシャツは基本白ですか?」
「SPI(総合適性検査)と自己分析の参考書でおすすめはありますか?」などとチャット欄に書き込んだ。
質問役は、1人のときもあれば複数人で行う場合もあり、チーム長が指示することもあったという。
‘@なぜか、リクルートも真面な会社になれない。
いまの若い人はサクラなんて言葉は知らないのではないか。