11日、ベトナムで二つの行政庁舎が武装グループに襲撃される事件があり、公安省は12日午前までに26人を逮捕したと発表。
ライフル銃なども押収したという。当局関係者の話では、少なくとも計8人が死亡。
ベトナムでは個人の銃所持は禁止で、行政施設を狙った銃撃は異例。多数の死傷者も出ており、国内に衝撃が走っている。
公安省によると、中南部ダクラク省で11日早朝、銃を所持したグループが二つの庁舎で発砲した。
当局関係者によると、この事件では20代~40代の警察官4人が死亡し、2人が負傷。
自治体職員や民間人も巻き込まれたとしているが、全体の死傷者数は公表していない。
襲撃したのは迷彩服を着た約30人の集団だったという。警察は他にも逃走中の容疑者がいるとみて捜査している。
市民3人が人質になっていたが、2人を救出し、1人は自力で脱出した。
共産党による一党独裁体制のベトナムは近年、治安が比較的安定しているとされ、大規模な銃撃事件は珍しい。