東大大学院の斎藤幸平准教授が3日放送のTBS「news23」に出演し、
故ジャニー喜多川元社長による性加害を受け、ジャニーズ事務所が2日に開いた会見についてコメント。
会見では、質疑応答で指名されなかった一部記者がマイクなしで質問したり、ヤジが飛ぶなど荒れ模様となった。
その時にジャニーズアイランドの井ノ原快彦社長は「全国に生放送で伝わっておりまして、
小さな子供たち、自分にも子供がいます。ルールを守っていく大人たちの姿をこの会見では見せていきたい。
どうかどうか、落ち着いてお願いします」と静かな口調で呼びかけ。その直後、一部報道陣から拍手が起こる異例の事態となった。
斎藤氏は「気になったのは、一部の記者の方が繰り返し質問をしてそれに対して井ノ原氏がたしなめる、
それに対して会場から拍手が起こったシーンに違和感を感じた」とこの場面に言及。
「これって明らかにトーンポリシングなんです。要するに加害者の側、ルールを破った加害者がルールを持ち出したり、
子供に対して性加害をした側が子供たちの名を出して“あなたたちがルールを守りなさいよ”と言うというのは、
加害者の側が追及者を丸め込む方法なんです」と“論点ずらし”であると指摘。
そして拍手した一部報道陣についても「報道側もそうやってルールを過剰に守ることで、
今まで隠ぺいする共犯関係でそれが被害を拡大した面もあるにもかかわらず、
そのことにどれぐらい自省、反省があるのかということに、このシーンを見て違和感を感じたということですね」と疑問視した。
会見は会場の都合として2時間に限られ、質問は一社一問とされた。
斎藤氏は「なぜそのルールを守らなきゃいけないのか。だとしたら真実が明らかにならない」と切って捨てた。
‘@加害者側はルール無しでただひたすらパンチを浴び続けろということだ。
ただ、彼らは加害者側の人間ですが加害者ではないし被害者の側面もある。
詳細な内容に付いては故人でないと分からない。
彼らを責めても真実は明らかにならない。
真実が分かるのは被害者の方達だ。
彼らが答えられるのは今後のことジャニーズの名前変更やジャニーズをどうしていくのか、
被害者をどう救済するのか。
時間が限られているのに騒動になればさらに質問時間は短くなる。
騒動を押さえることが論点ずらしになるとは思えない。
事実ジャニーズには子供のメンバーやフアンも沢山いる。
だからと言って質問に答えないと言っているのではない。
それとは別の話のように思えるが。
「報道側も今まで隠ぺいする共犯関係でそれが被害を拡大した面もあるにもかかわらず、
そのことにどれぐらい自省、反省があるのかということに、このシーンを見て違和感を感じた」
とするならば、報道側の行き過ぎた行動は慎むべきでは無いのか。
矛盾を感じる。