オーストラリア政府は、米軍などの拠点あるダーウィン港の中国企業への99年間貸与を承認。
オーストラリア政府は20日、国家安全保障上のリスクを検討した結果、
同国北部のダーウィン港を中国企業に99年間にわたり貸与する契約を取り消さないことを決定したと発表。
中国側の契約企業は山東省日照市の本社を置き、不動産事業や木材防疫、港湾物流を手掛ける嵐橋集団(ランドブリッジ・グループ)。
オーストラリアは、中国による豪州産ワインへの輸入関税を巡る世界貿易機関(WTO)への提訴をいったん中止する。
アルバニージー首相府は22日、中国はワイン関税を見直すが、それには5カ月を要する見込みだとし、
その期間中、オーストラリアは中国の行為に対するWTOにおける紛争処理を停止すると発表。
アルバニージー首相は11月4-7日にかけて中国を訪問。
オーストラリア首脳の訪中は2016年以来で、両国関係改善の兆しの一つ。
中国は今月、国家機密を海外の機関に渡した疑いで拘束していたオーストラリア国籍ジャーナリストの成蕾氏を約3年ぶりに解放した。
両国間の外交関係が悪化する中、中国は20年にオーストラリア産ワインに高関税をかけ、石炭や水産物など他の商品にも貿易制裁を科した。
今回のワインに関する関税見直しは、今年8月の豪州産大麦に対する高関税撤廃に続く動きだ。