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​クマは数万年前から千葉にだけ生息していない。

クマが街に出没して人が襲われるなどの被害が全国で相次いでいるが、実は本州で唯一、千葉県はクマが生息していない「クマなし県」だ。

かつては千葉、茨城の両県にクマがいないとされていたが、NGOの約10年前の調査報告で茨城の出没例が確認され、千葉のみとなった。



それにしても、東京都や大阪府でも出没例があるのに、千葉にいないのはなぜなのか。

意外なそこで、千葉になぜクマがいないのか、今後クマが千葉にやってくる可能性はあるのか、専門家に聞いてみた。

国内にいるクマは2種類で、北海道はヒグマ、本州以南にはツキノワグマが生息している。

環境省とNGO「日本クマネットワーク」が公表しているツキノワグマの分布図によると、本州の広い範囲で生息が確認されるが、関東では北部と西部に限られる。なお、九州ではかつて生息したが、今は絶滅したとされる。

2004年の環境省の調査では、千葉県だけでなく、茨城県にもいないと考えられていた。しかし、14年の日本クマネ。

過去をさかのぼっても、千葉にはクマがいなかったようだ。「関東北部では後期更新世(約12万~1万年前)のクマの化石が出土しているが、千葉県内からは出ていない」。



哺乳類学の研究者で、クマの生態に詳しい県立中央博物館の下稲葉さやか研究員(43)は理由を、「地理的な問題ではないか」と推測する。

「房総半島の山は他の地域の山塊から孤立しているため、クマが森林を伝って来ることができない」。

また、縄文期の房総半島は「縄文海進」(気温の上昇で海水面が高くなり、内陸まで海が入り込んだ当時の現象)の影響で、本州から孤立した「島」だった。「広い行動圏が必要なクマは小さな島では暮らしていけなかったのでは」。

‘@クマが栄養価の高いピーナッツの味を覚えたら大変なことになる。