新型コロナウイルスの新規感染者数がピークを迎えた4月、
東京都内の死亡者数は例年と比べて約12%増加していた。
東京都が11日発表したデータによると、4月の死者数は10107人。
過去4年間の同月の平均死者数(9052人)を12%上回り、
1000人程度の超過死亡が確認された。
昨年比でも7%増加しているので、新型コロナの超過死亡の可能性が高い。
やはり、新型コロナと診断されずに亡くなった人が相当数いるということだ。
以前から指摘されていたが、超過死亡数が分かると、新型コロナ感染者の隠れ死者数が分かる。
別の原因で死亡した可能性もあるが、平均を12%を上まるということは、
今のところ、新型コロナ感染しか考えられない。
新型コロナによる死者数を過小評価していたこととなる。
都によると、都内の新型コロナ感染者数は5426人、死亡者数は311人
(6月11日時点)。
‘@東京都に限ったことではないだろうが、熱が37.5度で4日我慢して、
保健所に電話してもつながらず、つながっても、
「PCR検査は受けられません」「自宅で頑張ってください」
救急車を呼んでも、患者を運び込む病院が見つからない。
医療崩壊が起きていたということだ。
確認されている死者数の4~5倍程度の死者数。
2月24日〜3月29日まで毎週20〜30人の超過死亡が起きていた。
合計すると、約1ヵ月の間に100人以上。
東京都が発表した3月中の新型コロナによる死亡数8人の10倍超。
2月24日以降5週間にわたって、週20〜30人もの超過死亡が確認されていた。
「インフルエンザ」が流行していないのに、2月下旬に東京23区で、
週に約20人の超過死亡が発生していたら、通常は3月上旬に感染研は把握していたはずだ。
その時点で、感染研の担当者や厚労省の専門家会議のメンバー、
東京都も気付かなくてはおかしい。
しかし、実際に、小池都知事が新型コロナ対策で本格的に動き始めたのは、
3月24日に東京オリンピックの延期が正式に決まってからだ。
そして東京都の新型コロナ感染者数は、先に感染が拡大していた北海道に比べて、
少なかったはずなのに、東京オリンピック延期が決まった途端に、
急速に右肩上がりで増えていった。
この対応の遅れは、国と都のオリンピックありきのせいだとしたら、
検証が必要だ。
そして、分かっていて対応が遅れ、死ななくていい人が亡くなったとしたら、
猛省して責任を取るべきだ。
(合掌)
#医療従事者に手厚い支援を!