大阪府の吉村洋文知事と大阪市の松井一郎市長は4日の記者会見で、
消毒効果がある「ポビドンヨード」を含むうがい薬が、
新型コロナウイルスの減少に効果が期待できると発表。
しかし、後日、吉村知事は、「皆さんが誤解しているようなので説明します。
『ポビドンヨード』を含むうがい薬で、うがいを推奨しただけです。」
と、トーンダウン。
しかし、テレビやマスコミは、すっかり吉村ファンになったようで、
誇大なアナウンスを指摘するどころか相変わらず賞賛している。
吉村知事は会見で 「うそみたいな本当の話をさせていただきたい。
ポビドンヨードを使ったうがい薬、目の前に複数種類ありますが、
このうがい薬を使って、うがいをすることでコロナの陽性者が減っていく。
薬事法上、効能を言うわけにはいきませんが、
コロナに効くのではないかという研究が出ましたので紹介し、
府民への呼びかけをさせていただきたい。」と明言した。
その後、「コロナに何が効くのか、様々な研究をしてきて、それを支えてきた中で、
今日発表させていただくのは、既存の薬剤による重症化抑制効果。
みなさんもよく知っているポピドンヨードが含まれる薬剤で、みなさんもよく知っているイソジンなどで、
重症化抑制効果がある観察研究を行った。
研究成果です、政策を決めるのは我々です。どういう効果が出るか分からないが、
何もない中みなさまにはうがいをしてほしい。何もないのですから。」と、対策が何もないを強調。
よく聞くと、「どういう効果が出るか分からない」と述べている。
しかし、その前に「研究成果」とも語っている。
そのうえで、「情報が洩れてはいけないので、今いる(会見場に)人間しか共有していない。」
と、会見初頭の発言通り、いかにも重大な機密情報を話しているとして会見を閉めた。
‘@官僚的というか弁護士らしい、どちらともとれる抜け道を作った弁論だ。
「うそみたいな本当の話をさせていただきたい。」と、始まり、
「うがいをすることでコロナの陽性者が減っていく。
薬事法上、効能を言うわけにはいきませんが、
コロナに効くのではないかという研究が出ましたので紹介し、
府民への呼びかけをさせていただきたい。」と説明。
詐欺師の手口。
語り口は、新型コロナに効果があると販売して逮捕された薬局のオーナーと同じだ。
日本の第二の都市の首長が、「効能をいう訳にはいきませんが」と言えば、
大方の人は「効く」と思うだろう。
だから、みんなこぞって、ドラッグストアーに走ったのだ。
しかし、「効くのではないかという」と述べている。
本来、まだ、あやふやな場合は、立場のある人なら、
「薬事法上、効能を言うわけにはいきません」などと言わない。
何としても勧めんがための話法だ。
そして最後に、「情報が洩れてはいけないので、今いる(会見場に)人間しか共有していない。」
と、いかにも、機密情報=効くと、念押しをした。
多くの人は、最初の 「うそみたいな本当の話。
ポビドンヨードを使ったうがい薬でうがいをすることでコロナの陽性者が減っていく。」
で、「ポピヨンドが新型コロナに効く」と思い、
「情報が洩れてはいけないので小数人しか共有していない」との信憑性ある発言で、
「これは本物だ!」と、ドラッグストアーなどに急行したのだ。
しかし、その後、吉村知事は、ポピドンヨードが含まれる薬剤で、「うがいをしましょう」
としか言っていません、「皆さん誤解しないように」と会見。
この会見に、吉村知事の人間性のすべてが表れていると私は思う。
ちなみに、吉村知事は、「単なるうがいでは減らせない。」と述べているが、治験はあるのか。
「うがい」だけでも減らせるのなら、副作用のあるポピドンヨードよりも、
水道水でこまめにうがいをした方が良い。
その時には、周りに飛沫を飛ばさないように細心の注意が必要だ。