分科会尾身会長「4段階」判断の指標を公表。
閉会後、分科会の尾身茂会長と、西村大臣が会見。
感染レベルの4段階の分類について、ステージ1、2、3、4と表現することにしたと説明。
最も深刻なステージ4になると、「緊急事態宣言を出す時期と理論的に言える」と述べ、
この段階になると政府は「緊急事態宣言」を出すことを考える必要があると提言。
ただ尾身会長は、こうした数値はあくまで「目安」であり、
1つでも数値が基準値を超えたら機械的に次のステージに移行するわけではないと強調。
「指標は国、地方公共団体が総合的に判断するための目安であり、
地域の実情に合わせた対策を講じる」必要があるとした。
感染状況を把握するための指標や対策については、独自に設けている自治体もあり、
「(指標を)参考にしても、縛られることなく、積極的な対応を期待したい」と、
玉虫色の発言に徹した。
‘@ステージ4での「緊急事態宣言」では遅い!遅すぎるのだ。
その前に出さないと、感染拡大を止めることは出来ない。
しかし、このスタンスを当初から頑なに守っている安倍政権。
期待するのは難しいようだ。
そして、各都道府県それぞれの違った対応を容認した。
そのうえで、医療提供体制が盤石ではない地方の自治体は、
「目安に満たない段階でも積極的に対策をとっていただきたい旨も申し上げた」
と迅速な対応が必要だとした。
感染拡大している多くの自治体で医療体制は逼迫している。
迅速な対応が必要なら、ステージ4での「緊急事態宣言」では遅すぎる。
矛盾しているのだ。
そして、「積極的な対策」とは、どういった対策なのか。
みんなそれが分からないから苦慮しているのではないか。
そして「数値が独り歩きしないように、数値も全体の考え方の一部、
総合的な指標の一部だと考えていただきたい」と再度、指標だけでは判断しないことを強調した。
指標がステージ4で、「なぜ政府は緊急事態宣言を出さないんだ」とする、
国民の声に対する事前の抑制、アリバイ発言である。