北村弁護士「尾身会長を非難するのは止めていただきたい」
‘@国民が、まとまら無ければ、戦争も感染症も戦えない。
8日放送の「バイキングMORE」で、7日、菅総理の記者会見に同席した、
政府の分科会の尾身茂会長が、
「しっかりと頑張れば、1か月以内でも、私はステージ3にいくことは可能だと思っている」
と述べたが、尾身会長は5日に、「緊急事態宣言を出したとしても、
ステージ3相当まで下がるのは『1カ月未満では至難の業』」と発言していた。
スタジオではこうした尾身会長の発言に疑問を投げかける意見が出たが、
リモート出演したタレント弁護士の北村晴男氏は「議論を聞いていて尾身会長について、
あまり非難するのは正直、やめていただきたい」と強く訴えた。
北村氏は政府に取り入られたいようだ。
「私は分かる。尾身さんは専門家の立場で必死になって政府に働きかけていた。
尾身さんは政治家じゃないので」などと弁護した。
これにMCの坂上忍氏は「北村さん申し訳ないけど非難をしている分けでは無い。
あのお立場にいる方が、公でメッセージを責任ある立場で放って、
尾身会長は、政府寄りの発言をずっとされてきた。
でも医療状況が逼迫してくると、政府と(意見が)分かれていくわけです。
それが国民を戸惑わせている部分があるんじゃないか」と反論。
その後、分科会の経済担当の小林慶一郎氏もリモートで、
「私は分かる。尾身会長は分科会を良くまとめている」などと擁護した。
北村氏や小林氏のような頭の良い人なら理解できるのだろうが、多分多くの国民は、
数日前に述べたことと、今日述べたことの内容が違っていたら、「どちらが本当なのか」と迷うだろう。
説得力が無くなる。
国民に動くなと言いながら「Go To トラベル」を推進してきた政府。
会食は控えてと言いながら「Go To イート」を推進してきた政府。
普通に考えれば矛盾しているのは当然の話だが、
いまだ「Go To トラベル」で感染はしないという人がいる。
一度刷り込まれた情報を拭い去るのは容易ではないようだ。
その繰り返しを政府などがやっているので、国民は戸惑い、信用しなくなる。
だから、政府の言うことを聞かなくなる。
だから緊急事態宣言を出しても人手が減らない。
でも、それは当たり前のことだ。
公に発するのだから、擦り合わせて、同じ発言をしなくてはいけない。
それは緊急事態になればなるほど、そうしなければ、国民はどこへ向かえばいいのか分からなくなる。
国民がまとまら無ければ、戦争も感染症も戦えない。
それがトップの仕事だ。
船頭が二人どころか、船頭が二枚舌で、何を信じろというのだ。
ついでに言えば、ゆるい緊急事態宣言で次には「真剣な緊急事態宣言」を出すのか、
などとキャストが述べていたら、分科会の小林氏は「緊急事態は真剣にとらえてほしい」と訴えたが、
そう思わせる政府のやり方に問題があるのだ。緊張感、緊迫感が足りなすぎる。
それが如実に表れているのが政府の会食ルール論。
この期に及んで、国民には会食を控えるように要請しているのに、
自分たちは会食をルール化して、何とか税金で会食しようとしている。
あきれ果てるとはこのことだ。