安倍総理は岸田氏にバトンタッチさせたかったが。
安倍総理は総裁選の度に「次はあなただから」と岸田氏を説き伏せ、
岸田氏は総裁選に名乗りを上げなかった。
安倍総理は「次回は何とか岸田氏で」と二階・麻生両氏に懇願していた。
しかし、二階幹事長が首を縦に振らない。麻生大臣も難色を示しだした。
困難な状況の時に岸田氏では心もとない。選挙の顔にも弱い。
つなぎに菅官房長官が有力となってきた。
安定感のある官房長対応。
「令和おじさん」としても、意外と若者にも人気がある。
会見の時には苦虫を潰したような対応が多いが、
地方に行くと意外と人気がある。
岸田氏よりも菅氏の方が大衆が沸く。
麻生氏と菅氏の関係は良くないのだが、この頃は「金融立国日本」としての思惑が一致している。
香港が荒れ、金融関係者が逃げ出している今の状況jは千載一遇のチャンス。
待ったなしで進めなくてはいけない。
菅氏自身もこの頃はメディアへの顔出しが増えている。
私は「令和おじさん」から心境が変わったと感じている。
今まで懐刀で頑張ってきたが、自分に意外と人気があることに気付いた。
そして、周りからも次期総理の声が聞こえだした。
本人も満更ではなくなってきたのだ。
安倍総理は前回同様、期間の違いはあれど、道半ばで自信の病で辞さるを得なくなった。
「志半ばで断腸の思い」と本人も語るように、未練は残る。
その志を受け継いでくれるのは、一番よく知る菅氏。
安倍総理が「頼む」と言えば、菅氏も引き受ける。
操りやすいのは岸田氏。
菅氏は頑固なところがあるので、トップになると他の意見を聞かないこともある。
その点岸田氏は与し易い。
岸田氏の夜の会見の笑顔は何を意味するのか。
難しい調整が密かに急速に進んでいる。
割れれば石破氏の目が出てくる。
安倍総理は石破氏だけには譲りたくない。
そのためにも、両議院委員会で決めれようとしている。
今の時期は新型コロナ禍の中、早く決めなくてはいけないとのお題目で。
そうすれば、石破氏はかなり厳しい状態となる。
そして、菅氏が総理の座に座り、それなりにこなせれば、次期総裁も菅氏の可能性がある。
だとしたら、岸田氏の出番は限りなく遠くなる。
菅氏は大阪維新とも深い関係がある。
憲法改正にも維新の票が必要だし、「金融立国日本」としても大阪、福岡(麻生)の名が挙がる。
大阪都構想には菅氏の力を借りる。
「Go To」も道半ば。
今の流れからしたら菅氏しか見えない。