河野大臣、石破議員に協力要請?
「挙党態勢を作りたい」?…20分会談。
自民党総裁選に出馬表明した河野太郎大臣は13日、
石破茂議員ら党所属議員の事務所を訪ねた。
石破議員との会談は約20分間行われた。
河野大臣は、「総裁選後には衆院選、参院選がある。
当選したあかつきには、挙党態勢を作りたい」と述べ、協力を求めたとされる。
東京一極集中の是正や、地方経済の活性化などについても意見交換したという。
石破議員が会談後、明らかにした。石破議員が嘘をつくはずもないと思うが。
それにしても、すこし、喋り過ぎか。
石破派は15日に臨時総会を開いて対応を協議する予定だ。
河野大臣に協力して、少なくとも閣僚級の椅子を見据える。
しかし、仮に河野大臣が勝っても、すんなり大きな椅子がくるかどうかは分からない。
小泉進次郎大臣は、河野大臣支持を表明。菅総理も支持意向示した。
小泉大臣と河野大臣は、再生可能エネルギーを最優先とするエネルギー政策などで一致する。
ともに神奈川県内の衆院選挙区選出で、菅総理とは近い関係だ。
麻生派は支持の一本化を見送った。
派内の亀裂を避けるためというが、一本化できないということは亀裂したということだ。
派内で遺恨が残らないよう決断したのだ。
麻生会長は、河野大臣の立候補に否定的だった。
麻生会長は、「閣僚として菅首相を支えている以上、今回は出馬すべきではない」との立場で、
河野大臣も理解を示していた。
ところが、菅総理の不出馬表明で事態は急変。
河野大臣が3日に出馬意向を伝えると、麻生会長は当初否定的だったが、
本人の意志が固く認めざるを得なかった。
周辺からも、ここまで来たら、「麻生会長が止めたのに、振り切って出馬する展開は、
麻生派のためにも避けるべきだ」という声も踏まえての対応だった。
中堅・若手が河野大臣の支持で動き出す中、ベテランの間では、岸田文雄候補を推す声も多い。
麻生会長が、河野大臣の出馬に完全に否定的となれば、派が割れる事態も起きかねない。
河野大臣が派閥を割るような、最悪の事態は避けるべく、落としどころを探るしかなかった。
河野大臣は、「私は楽天的だから、『頑張れ』と言って送り出された以上、
1票入れていただけるものだと思っている」と述べたが、麻生会長は岸田候補推しだ。
それは河野大臣も了解済みだ。入れていただけると言うのは、対外的に向けた言葉だ。
麻生派の甘利明議員も、岸田候補を推す様子を見せている。
麻生会長は9日、河野大臣に「やるからには勝て」と伝えた。
面会後には、記者団に「激励した」と明かした。
総裁選に、岸田議員が真っ先に手を上げ、菅総理が総裁選不出馬で、
今回は岸田議員だろうと思ったら、河野大臣が名乗りを上げ、しかも、河野大臣の人気がうなぎ登り。
もしかしたら、岸田議員は今回も危ないか、と思ったら、河野大臣と石破議員が手を組む。
しかし、これが本当なら、安倍前総理も麻生大臣も怒り心頭だ。
俄然、岸田議員が有利になる。
いずれにしろ、決選投票になれば岸田議員の方が有利だ。
そこで、河野大臣は石破議員を取り込んで、1回戦で決めたいのだ。
だから90名の「党風一新の会」が生まれた、とすれば、話のつじつまが合う。
やっていることは同じだ。
そこに、二階派が加担すれば、勝機はでてくる。
世間の風、勢いは河野大臣に向いている。
これで安倍前総理は終わらないだろうが、少なくとも「サナエノミクス」押しは既に終わっている。
そして、安倍前総理の手前、高市候補に票が集まれば、河野大臣がさらに有利となる。
キツネとタヌキとムジナの争い、面白くなってきた。🦊