菅総裁候補「自助・共助・公助」
苦労しているから弱者の気持ちが分かるとは限らない。
ワタミの元社長のように、自分がやったんだからお前たちもやれ、
寝ないで死ぬまで働け。
苦労している人には、意外とこのタイプは多い。
熊本なども、前回の被害が癒えないのに、次の最強台風が迫っている。
ちなみに、勘違いしている人も多いようだが「共助」は、
国民(保険金、年金)によってささえあう相互扶助のことで、
医療、年金、介護保険、社会保険制度など被保険者による相互の負担。
単純に、自分たちで助けあえと言った意味合いだけではない。
安倍内閣が7年間に使った官房機密費は86億円余り。
うち、領収書不要の「政策推進費」に78億円が費やされた。
これを管理してきたのが菅官房長官。
何に使われたのかはブラックボックス。
安倍総理と菅長官が全力で選挙応援した河井夫妻に供給された1億5000万円。
うち、1億2000万円の元手は政党助成金、自民党が税金から受け取った金だ。
ケタ違いの金額は今も明確な説明はない。
これで国民に「自助が基本」というのも納得は行かない。
襟は正せるのか。
世論調査では、6月の調査で「石破31%、菅3%」
しかし、今は「菅38%、石破25%、岸田3%」。
菅氏の支持率急伸の理由は、国民自身も勝ち馬に乗る習性が浸み込んでいるのだろうか。
菅氏は総裁選立候補は「自身が決めた」と、派閥論を払しょくしようと懸命だが、
だれがどう見ても、安倍総理や二階幹事長、麻生大臣の後押しがあったのは自明の理。
フジテレビ化席解説員の平井氏は、派閥に押されたのではなく、「菅さんは自分で決めたんですよ」
と、言ってのけた。
どれだけ、安倍政権から毒まんじゅうを食らっているのかが良く分かる。
私の知る限り、この説を述べているのは平井氏一人だ。
さすがの田崎寿司郎氏も、そこまでは言及しない。
どうせ派閥の談合でやっているのだから、こういう事こそ上手くやらなくてはいけない。
二階幹事長の菅氏支持表明が早すぎたのだ。
だから、慌てて麻生大臣も支持表明した。
もう決まっているのだから、ギリギリまで待つべきだった。
そうすれば、見え見えの派閥ありきも薄れただろう。
多くの国民に、自民党は逆行したと見えてしまった。
菅氏のこれからの政権運営の足かせとなる。