運転免許証とマイナンバーカード 早ければ2026年一本化の方針。
小此木国家公安委員長は、河野規制改革担当大臣らと会談したあと、記者団に対し、
早ければ2026年に、マイナンバーカードと免許証を一本化する仕組みを導入する方針を明らかにした。
運転免許証の情報をマイナンバーカードのICチップに登録して一本化する。
住所変更などの手続きもワンストップ化され、住んでいる地域以外でも、更新手続きが可能になる。
現在、運転免許に関する情報は、警察が都道府県ごとにシステムを作っているが、
このシステムを全国で一元化し、2025年度までに移行が完了する予定だとした。
運転免許証とマイナンバーカードが一体化するのは、2026年以降となる見通しを示した。
運転免許証は昨年末の時点で、国民のおよそ65%にあたる8215万人が保有。
今度、マイナンバーカードにあらゆる情報が組み込まれると、
個人情報やプライバシーの保護が課題となる。
警察が運転免許に関する情報以外にアクセスできないようにすることや、
外部への情報流出の防止対策についての難題は多く、
関係する省庁との調整など、そう簡単ではない。
マイナンバーカードの交付率は全国で21.%にとどまっている。
マイナンバーカードに運転免許書の紐付けは、
進まぬマイナンバーカードの普及率を、何としてでも上げることありきの策だ。
国民の重要な情報を拙速稚拙に扱うと、ろくなことにはならないことを肝に銘じるべきだ。