会っただけ。
会談で総理は「学術会議としてしっかり貢献できるようやってほしい」と要請。
梶田会長は「発信力が今まで弱かった。早い段階からしっかり改革していきたい」と伝えた。
6人の任命拒否が明らかになって以降初めて、菅総理と日本学術会議の梶田隆章会長が会談。
会談は梶田会長側が申し入れた。
会談のあと、梶田会長は記者団に対し、
「6名の方が任命されていないことについて、学術会議総会としての決議がありまして、
その決議文について総理にお渡ししました」
記者「総理から明確な説明はあったのか」の質問に対して、
梶田会長は「きょうはそこの点について特に回答を求めるという趣旨ではないので、
特にそこについて明確なことがどうこうということはないです」
記者「梶田会長から聞かなかったのか」
梶田会長「本日はそこまで踏み込んでお願いはしていない」
記者「首相から中身についての言及は」
梶田会長「特になかった」
「それよりも未来志向で学術に基づいて社会や国に対してどう貢献していくか、
そういうようなことについて主に話をしました」
菅総理も記者団の取材に応じ、
「私からは、学術会議が国の予算を投じる機関として、
国民に理解をされる存在であるべきと申し上げました。
井上(科学技術)担当大臣を中心として、梶田会長とコミュニケーションを取りながら、
そうした方向にお互いに進めていこうということで合意を致しました」
菅総理は質問は一切受け付けず、自身が話したら直ぐさま席を立った。
「その場ですぐ回答というよりは、少し総理の側にも時間を取って頂くという配慮をされたのではないか。
ボールが総理の側にある状態になった。今、そういうことではないか。
その話(学術会議の在り方)と任命拒否問題というのは、やっぱり別の話。
任命拒否問題については、それはそれとして解決をしていかないといけない」と述べた。
政府高官は「一度決まったものを決裁し直す必要はない。こちらから何も言うことはない」と切って捨てた。
‘@何のために会ったのか。
これだけ世間が問題視しているのに、会談時間はわずか15分。
そして、6人任命拒否の話はまったくなかった。
菅総理の思い通りの会見。
学者先生には荷が重いようだ。
菅総理がほとんど一方的に話し、梶田会長に取り付く島を与えなかった。
菅総理の中で任命の話は既に終わったこと。
それよりも、日本学術会議の在り方を見直す。
今回の会談をそれを世間にアピールする場となった。
--総理から実際にどのような言葉があったか
「しっかりやってくださいというような、そのような旨、ありました。
あともう一つ、やっぱり、そうは言いながらもわれわれ学術会議としても、
発信力がいままで弱かったということについて、こちらとしても、そういう点は、
具体的に早い段階からしっかりと改革をしていきたいということを申し上げました」
--なぜ6人が任命されなかったことを聞かなかったのか
「もちろんお渡ししました(決議文)けど、それについてはお答えがなかったということです」
--今回除外された6人について改めて任命するよう総理には求めなかったということでよろしいか
「本日はそこまで踏み込んでお願いということはしておりません」
--今後6人の任命拒否問題については、どのように対応していくか。直近は考えていないか
「ないです、ないです。具体的にないです」
要は、菅総理「学術会議が国民に分かり易く、日本に貢献できるように」
梶田会長「反省しています。承知しました」
菅総理「以上です」
梶田会長「ありがとうございました」
御用新聞の産経は、任命拒否問題よりも「未来志向で首相と話した」学術会議会長のコメント。
学術会議改革で一致 首相と梶田会長が初会談、などと表現。
菅総理と梶田会長の会談は、学術会議改革と未来志向で一致、任命の話は会長からもなかった。
で、終わりデッス!
今後、菅総理がこの話で、日本学術会議の関係者と会う機会もない。
これで、この話は終わりということだ。
多くの国民もマスコミが騒いでいるほど興味はないし、拡散されたフェイクを信じている人も多い。
残念ながら、後は裁判にでも持ち込まない限り、この話は進まない。
菅総理は「悪しき前例を打ち破る」が、お題目。
まずは、「説明責任を果たさない」政権の悪しき前例を打ち破るべきだ。
改革を国民だけに求めるのではなく、まず自らお手本を示すこと。