早くからPCR検査の重要性を訴え、新型コロナ患者を受け入れてきた、
埼玉県のふじみの救急病院・鹿野晃院長(48)が新型コロナに感染。
不安に襲われることもあったと告白した。
鹿野院長は8日に微熱が出て、9日にPCR検査を受けたが陰性。
11日に再び発熱と倦怠感、悪寒などに襲われ、
12日に再度PCR検査を受けて陽性判定が出て、自宅療養を開始。
25日のPCR検査で陰性が出て職場復帰(主に事務職)したばかり。
「初めはいつもの軽い風邪の引き始めぐらいの症状があって、特に検査までは考える状況じゃなかった」
というが、陽性と判定され自宅療養を始めた12日から症状が進んだ。
アビガン内服を始めたが、高熱が続いていた時は「2、3時間おきに解熱剤を通常の倍ぐらい飲んで、
やっと体中にまとわりつく、ものすごい寒気がましになったと話し、体重も5キロ減ったという。
専門家として知識があり、酸素飽和度を指先で測る機械と聴診器で、
自らの現状をチェックしながらの療養だったが、それでも不安は募ったと振り返る。
「突然、心筋梗塞や脳梗塞など至る所の血管が詰まってしまって、
心臓発作、脳卒中を起こしてしまうという怖さは常にありますので、
そこは大丈夫かなと不安な思いはありました。
いくら医学知識があっても、やっぱり、いつどうなるかわからないという不安感は、
一般の患者さんも医療従事者も同様だと思います」
自身の症状のレベルは、「鼻あるいは口から酸素投与する必要がないという点では、
中等症にも値しない軽症ということになるが、自覚症状としては人生1、2位を争う辛さだった。
症状としては軽症というのはどうかと思う」と告白。
その上で「私ぐらいの症状で40代であれば何とか自分で食事の手配をできるが、
70代、80代の方がこのウイルスにかかって重症化した場合、これは命に関わる。
急に命に関わる合併症がいろいろあるので、入院適応がある方は、
速やかに入院して医師や看護師の監督下に置かないと危ない」と、強く訴えた。
鹿野院長は、自身の感染を公表した思いについて、
「収束に向けて何かしら役に立つ情報発信ができないかということと、
まだまだ医療従事者含めて感染した場合、風評被害や差別があるという中で、
私が率先して公表することで偏見とか差別というのが広がらないように、
少しでも力になれたらという思いで公表した」と話した。
‘@私が応援している鹿野先生が感染して苦しんでいたとは知らなかった。
現場で日常新型コロナに対応し、的確な情報を発信してくれる数少ない医師。
経験しないと分からないことはある。
聞いている症状から、「これで軽症」という声は、私を含め聞こえていた。
新型コロナは軽症と判断されても急変するということを忘れてはいけない。
そうならないために、政府の早い対応が必要だった。
新型コロナを軽く見過ぎた結果、自宅待機者が増え、自宅で亡くなる人が増えている。
そして、軽く見ていた人が、いまだテレビで連日能書きを垂れている。
怒りでしかない。