「酸素濃縮装置」で自宅放置。
新型コロナウイルスに感染し自宅で療養している患者は今月3日の時点で過去最多の143万人余りに上っている。
医療機関の病床がひっ迫しているため呼吸の苦しさを解消するために、
「酸素濃縮装置」を使いながら自宅で放置される患者も増えている。
東京都内に住む山地りり子さん(63)は先月末以降、同居する家族4人全員が新型コロナに感染。
このうち、91歳の義理の母親は、先月30日に発熱などの症状が出たが、
週末だったため検査を受けるのに時間がかかり、翌週にPCR検査を受けて今月2日に陽性と確認された。
この間、37度から38度ほどの発熱が3日間ほど続き、呼吸が苦しい状態で食事や水分も思うようにとれない状態だった。
今月3日に医師が自宅を訪問したところ、母親の血液中の酸素の値は83%ほどに下がっていて、
入院が必要な状態だが、病床がひっ迫しているため自宅で酸素濃縮装置を使って療養することになった。
ただ装置も需要が高まっているためすぐに手配するのが難しいく、数件の業者に連絡をとって、
その日の夕方に装置が届いたという。
母親は、次の日まで自宅で過ごしたあと、都内の病院に入院。
診察にあたったクリニックの関谷幸世医師は、
「高齢者にとっては低酸素状態そのものが命に関わる状況になりえます。
生命線とも言える酸素濃縮装置が届けられないと自宅療養が成り立たなくなり、
危険な状況になると予想されるので懸念しています」と話した。
‘@私の知り合いの父親も介護施設で新型コロナに感染したが入院できなかった。
知り合いも、ここまで医療がひっ迫しているとは思わなかったと驚いていた。
経験しないと分からないことかも知れないが、
新型コロナに対応している現場の医師は危機的状況を訴えている。
中には緩いことを述べているバカな専門家もいるからやっかいだが。
新型コロナの現状をテレビなどが報じることと現場の乖離が大き過ぎる。
病床使用率だの、重症者の数だの、感染者数は関係ないだの勝手なことをほざいている。
感染者数が増えれば、重症者も死者も必然的に増えて来る。
いま医療現場は大変なことになっている。
だから医療関連4団体が、「新型コロナは風邪です。軽症者は自宅に居て」と、
異例の、ありえない声明を出した。
それほど、医療現場は逼迫しているということだ。
理解すべきだ。