IOC、森会長発言一転「完全に不適切」
IOC=国際オリンピック委員会は、森会長の女性蔑視と取れる発言に対する声明を発表。
「完全に不適切なものだ」と厳しいことばで非難しました。
IOCは、森会長が3日、日本オリンピック委員会の会合で、
「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと、女性蔑視発言をしたが、
その翌日にIOCは森会長が発言を撤回し謝罪したことを受けて、
「謝罪によってIOCはこの問題は終わったと考えている」とコメントしていた。
しかし、9日、ホームページ上でに発表した公式の声明で、森会長の発言について、
「IOCの公約や取り組んでいる改革に矛盾するもので、完全に不適切なものだ」と、
厳しいことばで否定した。
森会長の発言をめぐっては国内外のメディアをはじめIOC委員や選手、スポンサー企業などから、
「女性蔑視発言を許すな」「不適切な発言だ」などと厳しい批判の声が多数上がっており、
聖火ランナー2人と約400人のボランティアが辞退するなど影響が広がっている。
森j会長の発言を擁護していた政治家や関係者も、あまりの反響の大きさに、
一転「不適切な発言」などと、とりあえず火消しに転換している。
「『反省していないのではないか』という識者の意見もあるが、森氏の性格というか、
今までの振る舞いで、最も反省しているときに、逆にあのような態度を取るのではないか」と、
笑みを浮かべて述べ、擁護した。