さいたま市、東京オリパラチケットキャンセル。
埼玉県内の児童や生徒に割り当てられている、
東京オリンピック・パラリンピックの「学校連携観戦チケット」について、
さいたま市は、中学校などに割り当てられていたおよそ23000枚を、すべてキャンセルした。
さいたま市によると、市内の中学校と中等教育学校の2年と3年、
それに、特別支援学校の中学部と引率の教員分として、
県内の自治体で最も多いおよそ2万3000枚のチケットが割り当てられていたが、
すべてキャンセルしたという。
市の担当者は、「子どもたちに感動を味わってもらおうと準備を進めていたが、
様々なことが不確定なため、見合わせることにした」と説明。
県内の児童と生徒には、「学校連携観戦チケット」がおよそ9万2000枚割り当てられていますが、
さいたま市のほかにも複数の自治体でキャンセルが検討されている。
県教育局の高田教育長も11日の定例記者会見で、
6月下旬をめどに、県立学校の希望を取りまとめていることを明らかにしたが、
開催まであと1か月余りと迫る中、観客を入れるのかなど大会の実施形態も定まらず、困惑を隠せない。
高田直芳県教育長「次世代を担う子どもたちに感動を味わわせたいという気持ちはある。
観客を入れるのか、子どもたちが入れるのか、検討中ということなので動向を見守りたい」とした。
大会組織委員会で現在、自治体を通じたキャンセルの受け付けを行っていて、
小中学校については県が、高校や特別支援学校など県立学校は県教育局が、
改めて調査を行っているという。