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ワクチン運搬「行政はなぜ素人に運ばせるのか」

「医薬品専門業者」が疑問、ワクチン運搬に「行政はなぜ素人に運ばせるのか」



医薬品の物流を専門に扱う企業の担当者は、

「本来なら、私どものような会社はいま、もっとも忙しくしていないといけないはずなんです。

でも、まったくお声が掛からない。はたしてこのような状態で、

安全にワクチンを運ぶことができるのでしょうか。心配になりますよ」と嘆く。

現時点で、この専門業者は、ワクチンの運送にまったく関わっていない。



英・米や諸外国と比べ、遅々として進まない日本での新型コロナワクチンの接種。

ファイザー製の新型コロナワクチンは、マイナス75℃で保管し、

最低でも2℃~8℃という低温で運搬することになっている。

「ここまで低温にする必要があるワクチンは異例です」(国立感染症センター)と述べるほど、

運送に気を遣う必要があるワクチンなのだ。

ワクチンは、ヤマトホールディングスセイノーホールディングス、DHLの3社が、

『基本施設』と呼ばれるワクチンを大量に保管できる大規模病院などに運んでいる。

そしてこの『基本施設』から、接種会場や小規模病院などの『連携施設』に運搬する責任は各自治体。

自治体は独自に物流会社などと契約しているが、

その物流会社はさらに下請けの運送会社に委託することもあるという。

自治体の職員が直接、運んでいる場合もあれば、タクシー会社と契約して運搬してもらうケースもある。

いずれにせよ、医薬品の運送について、素人 がワクチンを運んでいるケースはかなり多い。

だから故の失敗も見受けられた。



前出の医薬品の物流を専門に扱う担当者は「本来、医薬品を運ぶのには、高度なノウハウが必要だ」という。

「私たちは、医薬品運搬用の冷凍車やチルド車、専用の保冷バッグを持っていて、

マイナス25℃で運搬することも可能です。しかし設備があっても、

たとえば冷凍室を開けて外気に触れた瞬間、冷凍室内の温度は一気に上がってしまいます。

そこで大切なのが、温度管理のノウハウです。私たちは何回も自社で実験をしています。

何分以上、外に出したら温度がどうなるのか、保冷バッグはどんなものがよいのか、

などを徹底的に検証し、ガイドラインを作成しているんです。

そのガイドラインに則った教育システムを作り、試験に合格した社員だけが医薬品の運搬ができます」

また、「本来、保冷車で運搬する医薬品は、中身を見てはいけないといわれています。



低温で運搬する医薬品は、向精神薬や麻薬成分が含まれるものが多く、

転売されるケースも想定されるからです。

医薬品を運搬するということは、これほど気を遣うべきことなんです」と、医薬品運搬の難しさを語った。

‘@河野大臣はワクチンは潤沢にあるという。

しかし、ワクチンが足りない自治体もある。

そこには流通がうまくいっていないという話もある。

利権絡みかどうかは分からないが、調べなくても専門業者の存在は分かる。

政府には専門家が集まっているのだから。

少なくとも調べればすぐわかる。

それでも利用しないというのは、何があるのか。