元ドライバーが実態を証言『末端に大手運送会社の人はいなかった』
市は契約上問題がないか調査
大阪市が大手運送会社などに業務委託している新型コロナワクチンの配送をめぐり、
契約上認められていない「多重下請け」が行われている疑いが出てきた。
大阪市は、新型コロナワクチンの維持管理や配送業務を大手運送会社などに業務委託している。
市の約款では、業務をさらに下請けに委託することは原則認められていない。
しかし、4次下請けでワクチンを配送していた元ドライバーは実態を次のように証言した。
「末端で配送業務を担っている人間に大手運送会社の人はいませんでした。
会社名○○運送だとか、そういうのを車につけている人がいたんですけど、
それはワクチン配送の時はすべて隠してくれと」
この件について大阪市は「配送協力会社の存在は認識しているが、
再々委託には当たらないと受注者から報告を受けている」とした上で、
「契約上問題がないか調査している」と話した。
業務を受注していない会社がワクチン配送のマニュアルを作っていた疑いもあり、
ワクチン配送が不透明な形で行われている可能性も指摘されている。