埼玉県さいたま市の造幣局さいたま支局で、今年11月に発行が予定されている、
新しい500円硬貨の打ち初め式が21日、開かれた。
式には、麻生太郎財務大臣や、日本銀行の若田部昌澄副総裁などが出席。
麻生財務大臣は、「今日までに国内の偽札などの比率が極端に少なくなった中、
世界最高水準の偽造防止技術を使った新500円硬貨の(無駄な)発行を、
埼玉県の新しい工場でスタートできることに感謝したい」とあいさつした。
新しい硬貨は、現在の500円硬貨と同じニッケル黄銅のほかに、
中心に白銅を使ったパーツが組み合わさった2色となっている。
また、数字のゼロの部分は、硬貨を手前に傾けるとアルファベットで、
「JAPAN」の文字が浮かび上がり、奥に傾けると「500YEN」の文字が浮かび上がる。
縁にある斜めのギザは、一部が異なる形状になっていて、
この技術の導入は通常貨幣としては、世界初という。
新しい500円硬貨は、今年11月の発行を目処に準備が進められ、
現在の500円硬貨も引き続き使用することができる。
‘@偽造五百円硬貨は、警察庁によると、昨年は306枚と前年より229枚少なかった。
今年は1~9月の累計で130枚。
麻生大臣は「オレがつくったんだ。歴史に残るゾ」冥途の土産をつくりたかったのだろう。