「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざん問題で、
国は21日、自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54歳)が、
改ざんの経緯をまとめた「赤木ファイル」を大阪地裁に提出した。
遺族側の代理人にもファイルを郵送。
代理人はファイルが届いた段階で公表する方針で、22日にも内容が明らかになる見通しに。
ファイルを巡っては、赤木さんの妻雅子さん(50)が、2020年3月、国などに、
損害賠償を求めて大阪地裁に提訴。
赤木さんが受けた精神的苦痛の立証には、ファイルの開示が不可欠だと訴えてきた。
国は21年5月、裁判所の要請に応じて、やっと文書の存在を認め、
6月23日の口頭弁論までに内容の一部を黒塗りして開示する方針を示していた。
国などによると、ファイルには改ざんの過程が時系列に記された文書に加え、
本省と財務局との間で交わされたメールや添付資料もとじられている。
財務省ぐるみで繰り返された改ざんの具体的な指示内容や理由が、
ファイルの開示で明らかになるのか。