米国のイエレン財務長官は23日、連邦政府の借入金の限度額を定めた債務上限を引き上げるか、
上限の適用を停止するよう議会に要請した。現在は上限の適用が停止されているが、
7月末で期限を迎えるため、「8月にもデフォルト(債務不履行)になる可能性がある」と訴えた。
債務上限の引き上げや適用停止には議会の承認が必要となる。
イエレン氏は議会上院の証言で「デフォルトは考えられない。早急な対応を強く求める」と強調した。
適用停止が期限切れになると、新たな国債が発行できなくなって手元の資金が枯渇し、
米国債の元金の償還や利払いが行えない恐れがある。